NO.57 女性・相談内容:遺産分割協議 ⇒ 相続分放棄証明書の提出を受けて依頼者が相続分の全部を取得できた事案
女性
相談内容:遺産分割協議
・事情
夫が死去し、相続が発生した。依頼者と夫との間には子はいなかったが、夫には前妻との子が2人いた。しかし、当人等からは「関わりたくない」との連絡があるのみで、遺産分割の手続に協力して貰えなかった。そこで、相手方等との交渉を依頼すべく、来所された。
・経過と結論
法定相続分は2分の1であったが、他の相続人と交渉の結果、相続分放棄証明書の提出を受けることで、相続分の全部を取得することができた。
・今回の解決事例のポイント
被相続人に負債は存在しなかったが、相手方は負債が存在する可能性を恐れ、相続分譲渡に躊躇していた。 そこで、「仮に負債が存在した場合には、当方が責任を持って処理し、其方には迷惑をかけない」という趣旨の念書を差し入れることにより、得心を得て、相続分の放棄を受けることができた。
The following two tabs change content below.
黒田 充宏
大阪府大阪市生まれ。総合ゼネコン勤務後、司法書士合格後 司法書士事務所勤務を経て、司法試験合格。東大阪と奈良に拠点を構え、地域密着型で相続案件のサポートにあたっている。相続案件の解決指針として、人間関係に配慮し、被相続人の意思を尊重することをモットーとしている。
最新記事 by 黒田 充宏 (全て見る)
- NO.112 女性・相談内容:遺産分割 ⇒10年前に亡くなられた被相続人の不動産について,遺産分割の合意が成立した事案
- NO.106 女性・相談内容:遺産分割協議 ⇒遺産分割協議書の作成・相続登記をした事件
- NO.105 男性・相談内容:遺産分割協議 ⇒亡母の相続について疎遠になっている相続人と調整して遺産分割協議した事件
- NO.64 男性・相談内容:遺産分割協議 ⇒ 遺産分割協議において、相談者の希望する分割に金銭的な代償なしに他の相続人に同意してもらえた事案
- NO.63 女性(43歳)・相談内容:遺産分割協議 ⇒ 遺産分割協議において、墓代や葬儀費用の負担について他の相続人の理解を得ることができた事案
- NO.61 女性(81歳)・相談内容:遺産分割審判申立事件 ⇒ 相続人が非常に多く、かつ相続人の中に判断能力を欠く常況にある方がいた遺産分割事案
- NO.59 男性(22歳)・相談内容:遺産分割協議 ⇒ 遺産分割協議書を作成し相続登記を行った事案
- NO.57 女性・相談内容:遺産分割協議 ⇒ 相続分放棄証明書の提出を受けて依頼者が相続分の全部を取得できた事案
- NO.25 女性(65歳):相談内容:遺産分割請求事件 ⇒ 弁護士介入で他の相続人と面会・交渉することなく手続がスムーズに
- NO.24 女性(45歳):遺産分割請求事件 ⇒ 遺産分割協議の交渉から協議書作成まで