No.154 女性・相談内容:費用をできるだけ抑えながら遺産を調査した事例
相続財産調査事件
・事情
依頼者は10年以上前にご両親を亡くされていました。疎遠であったため、遺産の有無すらわからず、誰に相談して良いのか分からないまま年月が経過しましたが、相続財産を探してほしいとのことで、弊事務所に相談に来られました。なお、相談者は生活保護を受給しているため、調査に十分な費用を掛けずに行うことが必要でした。
・結果
まず不動産につき名寄帳(課税台帳)を最後の住所地内の市役所に問い合わせました。市役所からは不動産は所有していないとの回答でした。
ほか、依頼者には妹様がおられ、その方に事情をお聞きしました。同氏によると「福祉を受けていたので相続財産はないと思うが、行政なら詳細を知っているかもしれない」との情報を得ることが出来ました。
行政には情報開示請求を行いました。保存期間を過ぎていたため、情報は見つかりませんでしたが、採るべき手段は全て行いました。
なお、名寄帳も情報開示請求も、本日時点で取寄料は掛からない書類です。
・解決ポイント
経済的な事情から限られた中での調査であり、残念ながら遺産は見つかりませんでしたが、可能な範囲で調査を尽くせました。
少しでも、困難だなと感じられたら、まずは弁護士にご相談ください。
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